「3年後にはピッティへ」コーヘンのメンズラインが本格始動、ロゴも一新
大江健が手がけるニットブランド「コーヘン(COOHEM)」のメンズラインが2017-18年秋冬シーズンから本格始動する。2015-16年秋冬シーズンから約1年間、「ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)」や、一部の商品を自社ECサイトでテスト的に展開し、好評だったことから本格展開を決めた。まずは日本国内で足元を固め、3年後には伊フィレンツェで行われるメンズプレタポルテの見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)」での発表を目指すなど、早い段階で海外進出を視野に入れている。
「コーヘン」は山形県にある創業65年の老舗ニットメーカー米富繊維のファクトリーブランドで、2010年秋冬シーズンにウィメンズウエアの展開をスタート。ポップなカラーリングのニットツイードや、1本の糸から複数組み合わせたニットテキスタイルが特徴で、現在の取引先は国内では50件、海外では15件と国内外で展開を広げている。
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2015年10月に第2回「TOKYO FASHION AWARD」を受賞し、審査員の小木"Poggy(ポギー)"基史から「メンズを展開してみたらどうか」と提案を受けたことをきっかけに2016-17年秋冬コレクションから「ユナイテッドアローズ&サンズ」でメンズをトライアルした。「TOKYO FASHION AWARD」を受賞後、パリファッションウィークでの単独のショールーム「showroom.tokyo」でウィメンズに加えてメンズも数型発表してきた。本格始動となる今シーズンは「WARDROBE OF LIFE」をコンセプトに、ベーシックなワードローブと合わせてポイントとなるようなデザインのジャケットやダウンベスト、スニーカーなど全26型を展開する。価格はウィメンズの約1.3倍で、ジャケットが5〜6万円台、ローゲージセーターが4万円台、ミドルゲージセーターが2万5,000円、Tシャツが2万円台、スニーカーが2万5,000円など。初年度の売上目標は上代ベースで4,000万円としている。大江は「セーターしかないファクトリーブランドというよりは、ジャケットやダウンベスト、スニーカー、雑貨など"非ニット"に挑戦している部分を海外でも評価を頂いている」とし、メンズの展示会の感触としては「大手セレクトショップや百貨店などからアポイントを多く頂いている」と話した。また、メンズの本格始動に合わせてブランドロゴを一新。これまでのロゴは筆記体でウィメンズを想起させられるものだったことから「メンズや雑貨、最終的にキッズも含めて展開したいという思いからシンプルなロゴにした」(大江)という。
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